(株)フカサワ 代表取締役社長 深澤友志氏

凡事徹底社員と共に歩む

 創業70年の節目の昨年6月、父の深澤雄一(ふかさわゆういち)会長からバトンを受け、38歳の若さで社長に就任した。2007年の入社以来、「10年後のその日」のための準備を着実に積み重ねてきており、トップとして初めて迎える新年にも気負いや力みは全く感じさせない。

 「私たちがいる業界は、最先端ではありませんし、とっぴなことが必要とも考えていません。中期経営計画の策定、公正な業績評価、人材育成、社員とのコミュニケーションなど基本的なことをしっかりやる『凡事徹底』が大切です。今年も右や左に寄りすぎることなく、道の真ん中を歩いていきたいと思っています」

 取り扱いは梱包資材、包装資材がメインだが、ほかにも産業機器、産業設備、オフィス用品など多種多彩な商品をそろえる。時代の変化にも迅速、的確に対応し、2016年には電力自由化に伴って顧客に電気を販売する「フカサワでんき」、昨年4月からは、工場などでの人手不足解消に向けた「省人化・省力化ロボット」の扱いを始めて好評を博している。現在も地元IT企業とタッグを組み、新商品を開発中だ。「私たちが目指す『購買代理業』は、お客様が何か困った時にまず頭に浮かぶ存在であり、お客様が欲しいものは何でも取りそろえようということです」と決意を新たにする。

 創業時から変わらないフカサワらしさが「大家族主義」だ。昨年から原則として午後7時以降の残業を禁止したほか、在宅勤務の制度化に向けて検討を始めるなど、社員のワーク・ライフ・バランスの向上に努めている。また、社員有志でつくるフットサル、ゴルフ、グルメ、釣りなどの同好会を補助金で支援する制度があり、社長もランニング同好会で社員と一緒に心地良い汗を流しているという。「フカサワの財産は、お客様と仕入先様、そして社員の三つしかありません。社員が少しでも長く働ける環境をつくり、共に歩んでいきたいと思っています」