(株)ダイサン 代表取締役社長 齋藤慎一氏

新印刷機導入し効率化へ

 2017年末、新しい菊全判印刷機を導入した。印刷してすぐに乾くのが特徴で、従来よりも効率化を図れる。「ネット時代の今、折り込みチラシなど紙媒体は減っています。そういう時だからこそ、本業である印刷業を確実にこなす必要があります。そのために新印刷機を導入しました」と話す。

 印刷業界の現状について「ネットと紙媒体のすみ分けはできていると思います。しかし、紙が減り続けるのは確かなので時代の流れです。県内だけでなく県外でも、印刷に関する顧客のさまざまなニーズに対応できるように考え、生き残りを図っていきたい」と、将来への備えに心を砕く。

 そうした現状を踏まえ、クライアントの利益につながる提案をする印刷会社であり続けるのが信条。子会社の広告代理店「アイディ」(宇都宮市宿郷2丁目)はそうした提案型の営業の拠点の一つだ。産学連携で文星芸術大とタイアップし、ホームページのウェブデザインや動画制作など次の時代を見据えた事業も展開する。今年12月には宇都宮市内で開催される動く絵本の朗読会で使われる動画を制作する。

 昨年、バスケットボールのBリーグ初代王者になった栃木ブレックスのオフィシャルサプライヤーに名を連ねる。ホームゲームのコートに貼るロゴマークや看板を制作し、チームをサポートする。このほか、県フィルムコミッションの紹介で映画のロケ地として撮影協力するなど地域貢献にも力を入れる。「生まれ育った栃木県とさくら市の役に立ちたい、という思いです」

 創業者の父・正治(しょうじ)氏(現会長)の後を継ぎ、社長に就任して11年目。「将来を見据えてまだまだ勉強していかなくてはなりません。社員とは上下関係を抜きにして打ち解けてコミュニケーションを取っていきたい。社長室のドアはいつも開けっ放しにしてあります」。社員の働きやすい環境作りを心掛けている。