明電産業(株) 代表取締役社長 毛塚武久氏

特徴的価値で選ばれる

 戦後間もない宇都宮で、祖父がラジオの部品の販売を始めた。それから今年で70年目。「お客様第一主義、地域密着を旨として、常に変化を求め時代を切り開いてきました」と振り返る。時代は変わり「ラジオからメガソーラーへ」と大きく成長。そしてその先の80年、さらには100年企業へ向けたスタートを切る。

 40歳でトップに立ち、社長として今年で10年目。リーマンショック、東日本大震災など「キツイ10年だった」と吐露する。それでも大震災後、国内が困窮する中で「これしかない」と直感したのがメガソーラー。従来の電設資材、空調資材という柱の他、太陽光発電関連事業は、同社の大きな柱となった。「しかし、もう1本柱が欲しい。さらなる飛躍の足掛かりのために」と思案している。

 そこで新年「戦略企画室」を立ち上げる予定だ。営業部署の他、中長期的な視野に立ち企画提案できる部隊の必要性を痛感している。「営業が二役をこなしていましたが限界もある。例えばお客様が設備投資をする際も税制上の優遇措置、補助金などの活用を含めてプレゼンできる、発想力ある人材を育て特徴的な価値を提供したい」。軌道に乗れば「従来のリソースとは異なった部分からのアプローチもあるのでは」と期待する。

 EV(電気自動車)や蓄電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)などが進化し「誰も発想していなかったような社会が来る」とみており、業界挙げてのレベルアップも図る。昨年4月、北関東電設資材卸業協同組合の理事長に就いた。尊敬する父である現会長も理事長を経験しており、心強い相談相手だ。理事長職1年目は「働き方改革」に積極的に取り組む。

 企業理念に「革新力」を掲げる。そして変わり続ける姿を発信していくことも「企業の魅力度アップに不可欠。そこにはトップのパフォーマンスも必要だし、社員の笑顔が何よりのエネルギーです」。より明るく際立つ一年を目指す。