水戸証券(株) 代表取締役社長 小橋三男氏

行動変革し最善尽くす

 「変革なくして成長なし」。これは今年の水戸証券の全社員が深くかみしめる言葉となるはずだ。「お客さまにとっての最善の利益を追求するため、業務を振り返り『行動スタイルの変革』を掲げました。そこをブラッシュアップし習慣化していきます」。今年は第四次中期経営計画の最終年度であり、その先の第五次中期経営計画へ向けて、きちんと橋渡しをするというミッションが控えており、「3年後の創業100周年という節目に向けた重要な一年です」と受け止めている。

 第四次中期経営計画の初年度(2016年度)は「苦戦した」と言う。そこで「根本的にスタイルを考え直そう」と取り組み、出した答えが「お客さま本位の業務運営」と「新規資金導入という正のサイクル」へ導くための「変革」だ。「利益が上がったら『この商品に乗り換えましょう』とはせずに、先の見通しを立てた上で、お客さまに含み益を持っていただきつつ新たな投資を促すスタイルです」。その上で顧客の中長期的な資産形成に寄与できれば、「好循環が生まれ、信頼の連鎖へとつながるはずです」と期待を込める。

 昨年10月に16連騰を記録、また11月には26年ぶりにバブル崩壊後の高値水準まで上昇するなど「市況は良い環境にあるし、政権が安定していることも大きいです」と見ている。そうした中、1月からは積立型の少額投資非課税制度、いわゆる「つみたてNISA(ニーサ)」がスタートする。40万円と少額だが20年という長期にわたって分散投資できる点が特徴だ。「政府が進める『貯蓄から資産形成へ』という働きかけを、業界としても強めていくべきです」

 既に証券業協会などと連携し、学生への金融に関する知識の普及・啓発活動を展開しているが、「より一層『投資家の育成』を進めなければなりません」と決意を語る。その小さな積み重ねが「お客さまからの信頼度No.1の会社を目指す」という経営ビジョンの遂行に直結していく。