(株)ユーユーワールド 代表取締役 小川恒夫氏

四半世紀の「実」振り返る

 「栃木大好き人間」として郷土を思い、物流を軸に海外展開に努力してきた。その中でアジアの新興国の勢いを肌で感じ、「物流に関し日本は後手に回っている。この先、いかに競争力を付けていくべきか」と思案することもしばしばある。25期目を控えた新年に掲げた文字は「実」だ。40代で脱サラし、走り続けて四半世紀。「歳が増すごとにスピードが上がり続ける感覚はありますが、これまでの実績を振り返り新展開に力を入れていきます」と語った。

 2018年はユーユーワールドの主幹業務である物流をさらに拡大に導く。インドシナ半島に向け輸出入を行っている北関東の企業をターゲットに、物流業務を取り込むべく同社で3カ所目となる保税蔵置場(ほぜいぞうちじょう)を宇都宮市下平出町の新4号国道沿いに整備し、昨年12月18日「平出総合物流センター」として稼働を開始。ここは「回転率の良い荷物を扱う場」と位置づけられている。同社は県内で唯一のAEO(オーソライズド・エコノミック・オペレーター)特定保税承認者。「そのアドバンテージを生かし、信頼される物流のパートナーでありたい」と意欲に満ちている。

 しかし、近年の人材不足には頭を痛める。「景気が回復し求人倍率が上がったが、人材は大都市圏に流れています。また、新卒者を一から育てる時間的余裕もないのが実情。わが社には即戦力が必要なのです」と言う。少子高齢化で「今後も消費の増大は期待できないでしょう」とみており、国内経済に懸念を示す。

 一方、同社の代名詞「ご飯にかける」シリーズは、毎年のように明るい話題を提供してくれる。昨年末は、大手食品メーカーとタッグを組み「ご飯にかけるギョーザ味ラーメン」を商品化した。「4年前のフィーバーに比べれば落ち着きましたがPRには有効です」と目を細める。既に販売している「かんぴょう」に続き、県内の名産を生かしたご当地シリーズも計画中だ。今年のスローガン「実」の下、実現に向かって邁進(まいしん)する。