金谷ホテル(株) 代表取締役社長 嶺 康夫氏

好調維持し観光立県開花

 外部環境の好転と役職員の努力が実を結び、三期連続増収を達成。昨年は過去最高の売り上げを記録した。「明治維新からちょうど150年となる今年は、観光立県開花の年となるでしょう」と期待を込める。4月は、第31回経済同友会セミナー栃木大会が開催され、全国から1200人を超える経営者が県内に集まる見込みだ。4月から6月はJRグループの栃木デスティネーションキャンペーン、10月から来年3月まではJTBグループの国内キャンペーン「日本の旬」で北関東を展開するなど、栃木および日光にとって追い風が続く。

 こうした中、「今年も確実に増収増益」を目標に掲げ、「東武グループ内連携によるインバウンド獲得に向けた取り組みを強化していきたい」と力を込める。また経営改善、有利子負債圧縮、資本コスト低減が定着したことから、日光、中禅寺湖の両ホテルで、いよいよ大規模リニューアルの検討を開始するという。

 昨年11月には、日本のホテル文化の発信を目的とした「日本クラシックホテルの会」が発足され、副会長に就任した。加盟する九つのホテルを巡るパスポートを共同で制作するなど、「日本のクラシックホテルが持つ独特の文化の良さを伝えるために、連携強化を図っていきたい」と展望する。また、同11月に開催された日光国立公園マウンテンランニング大会の協賛企業となったことをきっかけに、コースプロデューサーの星(ほし)野(の)由香理(ゆかり)氏と日光でのアクティビティについて検討を始めた。

 「日光で滞在型のリゾートを提案するなら、山登りやウオーキングなどスポーツをしたいねということになり、情報交換している段階です」と話す。日光修験道のトレイルランニングやノルディックウオーキングの実現に向けて動きだすなど、攻めの姿勢は当分緩みそうにない。「今年もサプライズ連続の年としたいと考えています。どうぞご期待ください」と柔和な笑顔で語った。