(株)大高商事 代表取締役社長 伊原 修氏

快適な環境の創造に寄与

 新社長として迎えた2度目の年明け。先代の高橋和夫(たかはしかずお)会長らが、積み上げてきた「信頼」という資源を最大限に生かし事業拡大を図る。都内大手のビルメンテナンス会社での勤務を経て15年前、同社に入社。大きな組織の中で働いてきた経験も生かしつつ経営の一翼を担ってきた。「会長からは『50年の土台の上に立派な建物を建てよ』と言われました。変化の激しい時代、お客様のニーズに合わせ、変えるべきは変えるという姿勢で取り組んでいきます」と、徐々に独自色を打ち出していく構えだ。

 今年の基本テーマは「新たな価値観を求め、組織力の強化を図り、さらなる企業の前進に全力を尽くす」だ。ビルメンテナンス事業を続ける中で、地域のさまざまなステークホルダーから求められてきた、いわば裾野の事業を拡大してきた。近年はファシリティマネジャー(施設等の空間を合理的・効率的に管理する担い手)という着想を基に、新たな企業価値を見いだした。

 そうした流れの中で指定管理者事業は、同社事業の柱となったに等しい。特に図書館の管理に大きな信頼を勝ち得ている。現在7自治体から計16館の指定を受けているが、今年も新たな自治体の2館の指定を受ける予定だ。「図書館は各地域の核となる存在。そこで得た情報を社内で共有し、各現場にフィードバックしています。指定管理者としての信頼度も上がり、継続して管理を任されるなど、相乗効果も生まれています」と手応えを感じている。

 地域との連携の一つの形として、引き続き産学連携にも取り組む。宇都宮大学と共同開発を続けてきた「高電場プラズマを利用した空気清浄機」が、昨年の栃木県発明展覧会で第3位となる関東経済産業局長奨励賞を受賞した。今年も複数の産学連携の話が挙がっている。その研究の先には、常に「お客様のより良い環境の創造のため」という目標がある。