県内は秋以降、平年より降水量が少なく、12月からは空気の乾燥した状態が続いている。県内ほぼ全域でまとまった雨が降らず、宇都宮地方気象台によると、県内19観測地点のうち宇都宮、小山、大田原など12地点で22日現在、1カ月以上にわたり降水が観測されていない。乾燥注意報が続く中、火災の発生が目立っており、消防などは火の取り扱いに注意を呼び掛けている。

 同気象台によると、冬型の気圧配置で高気圧に覆われて晴れる日が多く、低気圧の接近が少ないため、まとまった雨が降っていないという。宇都宮、小山、大田原では昨年12月18日から、降水量が記録されていない。降水量は秋以降、平年より下回っており、宇都宮では平年比で昨年10月47%、同11月25%、同12月45%となっている。

 同気象台は昨年12月31日、県内全域に乾燥注意報を発表した。雪の影響で県北の一部地域で一時的に解除されることはあったが、23日現在、県内全域で乾燥注意報が発表されている。日ごとの平均湿度は宇都宮で1月、41~75%で推移。1月の平年の平均湿度62%を下回る日が22日現在、19日を数えた。

 同気象台は、今後も晴れの日が多いとみている。「少なくとも1月中は、まとまった雨は降らない」との見通しを示す。

 一方、空気の乾燥した状態が続く中、県内各地で火災が目立っている。小山市消防本部によると、1月に入り小山市、野木町で火災は計10件発生(22日現在)。前年の同時期に比べ5件多いという。内訳は建物火災5件、車両火災1件、枯れ草火災などの「その他火災」4件だった。

 那須地区消防本部によると、昨年12月1日~今年1月22日に大田原、那須塩原市、那須町で火災の発生は計12件。うち建物火災が8件に上った。

 宇都宮市では16件(昨年12月1日~今年1月22日)の火災が起きているという。同市消防局の担当者は「乾燥で火の回りが早い。ストーブ近くに可燃物を置かないなど、火の取り扱いには十分注意してほしい」と呼び掛けている。