滝沢ハム(株) 代表取締役社長 瀧澤太郎氏

美味求め環境と意識改革

 食肉の製造・販売業界は、加工品の消費が堅調で、日本人の肉食嗜(し)好(こう)は今も続いている。「ブームのローストビーフなどを中心に生ハム、ハンバーグ、肉総菜といった商品に継続して力を入れ、さらに成熟商品のハム・ソーセージ市場には、次の時代の新商品を出していきます」との構想を描く。本場ドイツからハムソーセージづくりの国家資格を持つマイスターを招いて試作を進めており、今年もまた新たな味わいが食卓に届けられる。

 人手不足という苦境の中で、正社員と契約社員合わせて約720人の働く環境を整備し、意識改革を進める。昨年4月から「挑戦と感動で強いチームをつくる」「職場環境の改善で、社員一人一人豊かな生活を目指す」を基本方針としてきた。本社泉川工場内にある保育園の利用を無償化、5連休で有給を消化した社員に奨励金を出す制度が設けられた。「社内で育児休暇なども胸を張って活用できる環境になり、仕事をやるときはやる、休むときは休む考え方をさらに浸透させ、仕事と家庭の両立を今後も推進していきます」

 今年も1月17、18日に取引先向けの商品展示会を都内で開催する。「今回の展示会では、安全性をデータで証明する等の安全保証のレベルを向上させると同時に、肉本来のうま味や風味にこだわり、さらにおいしさも向上させていきます。そしてお客様の使いやすい規格にまで落とし込んだ商品を小売店では並べるだけ、消費者は開けて使うだけで済む『簡便性』を持った商品であることをアピールします。ニーズに対応して品質のレベルは上がっています」と自信を見せる。

 今年も、栃木ゴールデンブレーブスのスポンサーを継続。「各選手が努力をすると共に、みんなで強いチームを作り頑張っている野球チームを応援していく。スポーツ支援を通じて地元・栃木県の地域振興にも貢献していき、地元と共に発展していきたい」