野村證券(株) 宇都宮支店長 小池美源氏

今の「声」届ける工夫を

 宇都宮の中心地、NOF宇都宮ビルの3階ホールでは、毎週のように相場の展望、国際情勢などから「健康に過ごすための『コラーゲン』知っ得術」といったソフトなテーマの勉強会も開催されている。「お客様のニーズは変化し、金融・証券業の業務も変わりました。しかしまだまだ、我々の思いや声が、多くのお客様には届いていないと思います」と社員に創意工夫を促す。

 言わずと知れた国内証券業界最大手。預かり資産100兆円を超え、2位以下を大きく引き離す。全国に約150の支店があるが、宇都宮支店はリテール(個人)も法人もフルラインアップで対応できる全国28支店のうちの一つ。「株だけで収益が上げられた時代は昔の話」。不動産、事業承継の問題、M&A(企業の合併・買収)、コスト削減に関する事など、大、小、多くの相談事を受けるようになった。「理想は、お客様に最初にご相談いただける『ファーストコール企業』であること」。テレビCMでもなじみとなった「それ、野村に聞いてみよう。」というコピーが意図するように「地域に信頼され、お客様の満足度を向上させていくことに社員が創意工夫を重ね、ビジネスを拡大していくことが重要です」と意欲を見せる。

 金融に関するソリューション事業は、「貯蓄から投資・資産形成へ」という流れの中、「銀証(銀行と証券会社)連携」という動きもあり「コンサルタント業は新規参入続きで競争も熾烈(しれつ)になっています」。ニーズの多様化、外的要因・競争の激化などで、ますます社員のレベルアップが求められる時代になった。

 証券業界に入ったのは、バブル全盛期。その後のリーマン・ショックなど、国内外の経済が多難な時期をくぐり抜けてきた。「(バブル)当時と比べたら、今はまるで別会社。イメージ一新し、2度ぐらい転職したような感覚ですよ」と表現する。18日には同支店の「新春セミナー」に支店長自ら登壇する予定だ。「今の野村」が聞けるいい機会となるはずだ。