東日本旅客鉄道(株) 執行役員大宮支社長 中村知久氏

地域密着で次の30年へ

 昨年4月に会社発足30年という大きな節目を迎えた。「次の30年に向けて、JR東日本グループとしてお客様のさらなるご期待に応え続けるため、いま一度、『自主自立』『お客さま第一』『地域密着』という会社発足の原点に立ち返ったうえで、経営環境の変化を大きなチャンスと捉え、挑戦を続けてまいります」

 大宮支社は、2016年に「ともに明るい未来を創ろう」というコンセプトワードを掲げた3カ年の事業基本方針を策定しており、「今年は、その事業基本方針の仕上げの年なので目標に向かって具体的に取り組んでいきます」と決意を新たにする。

 今年4月から6月までの3カ月間、JR6社と地域が共に取り組む国内最大規模の観光キャンペーン「本物の出会い 栃木 デスティネーションキャンペーン(栃木DC)」が本県で19年ぶりに開催される。JR6社による栃木県の集中宣伝もスタート。大宮支社でも栃木DCに合わせ、日光線に205系車両を改造した車両「いろは」を1編成投入し、観光客に「快適な移動空間」を提供。また、「ナチュラルファームリゾート(那須高原の牧場や自然風景を感じる空間)」のリニューアルコンセプトの下で那須地域の玄関口である那須塩原駅の整備を行っている。さらにJR東日本高崎支社と足利市との連携で、両毛線に「あしかがフラワーパーク駅」という新駅が4月1日に開業となる。

 「昨年のプレキャンペーンから、地域の皆様と一体となって取り組んできた『観光素材の掘り起こし・磨き上げ』の成果を存分に発信し、多くのお客様をお迎えすると共に、DCを通じて創り上げたものを『DCレガシー』として継承することで、2020年の東京五輪・パラリンピック、22年の栃木国体でも交流人口を増やしたい。地域社会の一員として、地域の皆様とともにあるべき未来を考え、地域の皆様が、自分の地域が元気になることを実感していただけるように取り組んでいきます」