アサヒビール(株) 栃木支社長 佐藤 周氏

楽しみ方提供感動を共有

 「『この商品おいしいですよ』と、ドーンと(店先に)置いていくだけでは駄目なんです。メーカーはややもすると自社商品を過信しがち。それも必要な事ですが、大切なのはお客様の声を聞くことです」と、ビール会社は「サービス業」と言わんばかりの言葉があふれだす。前任地は横浜中央支店で、営業の前線に立ち汗を流してきた。栃木でおよそ10カ月、「地域の皆様と深く関わることが大切ですし、そうした関係を築けることがうれしいです」と目尻を下げる。

 酒類業界では、若い世代のアルコール離れが取り沙汰されて何年もたつが、「決して離れてはいない。飲む機会が減っているだけでは」と分析。さらに近年、異常気象の続く中、ビール類の消費は停滞気味だが「ここ数年続いている状況にあるわけで、そこを言い訳にはしたくないですね」と、天候に左右されることなく売り上げを伸ばす努力を積んでいる。チューハイの「もぎたて」や、ワイン「アルパカ」も好評で、1日からは国内販売権を獲得したプレミアムウオッカを使用した「スカイブルー」も発売開始となる。多種多様な商品の飲み方・楽しみ方の提案なども含め「総合酒類メーカーとしての存在感アップ」にも意欲的だ。

 また4月からの「栃木デスティネーションキャンペーン」に合わせオリジナルデザインの商品を発売する予定だ。県内約120店の飲食店で飲める氷点下のスーパードライ「エクストラコールド」や、「フリージングハイボール」も好評を博しており「引き続きご家庭では味わえないおいしい感動を体験していただきたいですね」と目を輝かす。

 栃木はビールの原料の一つである二条大麦の産地で、下野市には麦芽を製造するアサヒビールモルトの小金井工場があり、「古くから結び付きの強い土地」だ。他にも、ニッカウヰスキー、アサヒグループ食品の拠点がある。「よりたくさんのアサヒ商品を身近に感じてください」とアピールする。