アカマツの幹に薬剤を注入する作業員たち

 【那須】準絶滅危惧種のオオタカの営巣地として知られる那須街道沿いの国有林のアカマツを守るため、林野庁塩那森林管理署は23日、高久甲の同街道沿いの国有林で、木の幹に松枯れ防止薬剤を注入する作業を行った。

 同管理署によると、1983年には約2万本あった同街道沿いのアカマツの成林は、昨年度は約8300本に減少。害虫のマツノザイセンチュウが木の中に入り込み、枯れさせてしまうという。

 薬剤は害虫の増殖を防ぐ。注入作業は1998年度から行っており、今回は約6・5ヘクタールの554本を対象に実施。作業員が木の根本近くに穴を開け、1本あたり3、4本の薬剤を差し込んだ。

 NPO法人「オオタカ保護基金」によると、同国有林内では、1組のオオタカのつがいが確認されている。山口孝(やまぐちたかし)署長は「オオタカの生息地である貴重な森を守り育てていく取り組みを継続して続けたい」と話した。