レオン自動機(株) 代表取締役社長 田代康憲氏

最高品質提供し市場拡大

 慢性的な人手不足が続く食品業界の中で、作業効率化のために機械化していく企業が増えている。「こうしたことが追い風になり、非常に順調に推移しています」と手応えを口にする。特に海外での売り上げが増えており、近年のアジアにおける伸びは顕著だ。この勢いを維持したまま今後さらに市場を広げていくには、主力製品を増やしながら、周辺機械も拡大していく必要がある。「より安全・安心、衛生的な機械が必要になるでしょう。改良はもちろんのこと、新たな開発を進めていくことが求められます」と受け止める。

 そこで重要になるのが、製造システムの効率化。数年前からコンサルタントを導入し、品質管理マネジメントシステムの実業務への浸透度を高めることに力を注いできたが、明確な目標がないと現場の意識も高まらないと分かり、昨年からはISO9001取得を目標に掲げた。同時に会社自体の改革も進めている。「時代を超えて成長していくためには、変化に適応できる体力をつけなければなりません。その意味で効率化と社員の意識向上は不可欠です」

 全員が同じ目標に向かって、同じ価値観で仕事に取り組むために、自分たちの使命を記したクレド(企業の信条)を、社員自ら考えさせることにした。現在、それをカードにして全社員が常に身に着けて仕事に当たっている。こうした意識改革に加え、グローバル人材の育成、次世代育成にも取り組みながら、「お客様に最高の品質を提供し続ける企業でありたい」と展望する。

 食材を包む「包あん機」など食品機械の世界的メーカーとして122カ国・地域に製菓、製パン、惣菜などで世界の食を支えてきた。こうした長年の実績が認められ、昨年11月に旭日小綬章を受章。「この章に恥じないよう、微力ながら社会に貢献できるように頑張っていきたい。少しでもいい機械を提供することで、食品機械業界に恩返しができれば」。謙虚な姿勢で未来を見据えた。