湯気が立ち込める中、酒米を広げる蔵人ら=23日午前10時25分、小山市上泉

 朝晩の冷え込みが厳しさを増す中、県内で新酒の寒仕込みが最盛期を迎えている。「雄東正宗」などを製造する小山市上泉の杉田酒造では23日、朝から蔵人3人で大吟醸用の麹(こうじ)造りなどが行われた。

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 この日の市内の最低気温は氷点下4・6度。朝8時半ごろ、釜に火が入れられ、約2時間後に麹用の酒米20キロと、「生酛(きもと)造り純米吟醸鴎樹(おうじゅ)」用の地元産有機米「ふゆみずたんぼ米」15キロが蒸し上がった。

 ふたが開けられると、釜場は沸き立つ湯気で真っ白に。酒米をスコップで布の上に乗せ、蔵人が手作業で丁寧に広げて冷ましていった。麹用は麹室に入れられ、その日のうちに麹菌が振りかけられた。生酛造りは2カ月ほどで新酒ができあがる。

 南部杜氏(とうじ)でもある杉田泰教(すぎたひろゆき)専務(42)は「今年は酵母を変えて造っていますが、おおむね好評です。いろいろな試みをしているので、いいお酒ができそうです」と話していた。