栃木銀行 頭取 黒本淳之介氏

創意工夫と独自性発揮

 「豊かな地域社会づくりに貢献する」という経営理念の下、地域とともに歩み続け、昨年12月に創業75周年を迎えた。「今年も引き続き地元企業の一員として、栃木県経済や産業・企業の発展に貢献し、信頼される銀行を目指していきます」と決意を新たにする。

 日銀によるマイナス金利政策の導入から間もなく2年が経過し、依然として低金利環境が続く。また、人口減少や少子高齢化などの社会構造の変化に加え、フィンテックをはじめとするITの進展などにより、銀行に求められる役割は大きく変化している。

 「この変化から生じるニーズに対し、どのようなサービスを展開していくのか。各銀行には創意工夫と独自性を発揮することが求められています」と課題を見据える。

 多様化するニーズに応えるため、昨年10月から営業支援システムを全店に導入。全営業担当者がタブレット端末を携帯し、個人であれば年齢や家族構成、企業であれば財務状況や商流などを可視化し、深度あるコミュニケーションを通じた最適な商品・サービスを提供している。

 また、高齢化が進む中での老後に向けた資産形成、特に勤労世代の資産形成を促進させるため、資産運用のアドバイスを中心とした営業担当者の増員を進めているほか、昨年4月から宇都宮証券をグループの一員に加えたことで「これまで銀行が取り扱う金融商品では物足りないと感じるお客様に対して、多様な金融サービスを提供することが可能となりました」と効果を強調する。

 昨年4月にスタートした「第九次中期経営計画」では、目指す銀行像に「お客様に信頼され選ばれ続ける銀行」を掲げる。「お客様に適したきめ細やかなサービスを提供し、ご満足いただいた結果が地域の活性化に結び付き、当行の経営基盤を盤石なものとします。お客様や地域とともに発展する好循環の形成に取り組んでいきます」