NTT東日本 理事 栃木支店長 村田和也氏

新技術で新たな価値創出

 NTT東日本は、これまで電話や光ファイバー等の通信インフラを提供する「回線事業」を中心としてきたが、激変する事業環境に対応し、「サービス事業を中心とした事業構造への転換」という中期的な目標に向けてチャレンジを進めている。

 「今年はその歩みをさらに一歩進める一年になります。昨年はビジネスユーザーの『オフィスのICT化』に取り組み、多くの企業・団体・自治体様にクラウド・Wi−Fi・セキュリティ等のICTサービスを導入いただき、『セキュリティ面の不安が払拭(ふっしょく)した』『業務の効率化につながった』との声をいただきました。今年はそれに加え、IoT(モノのインターネット)などの新技術を活用し、お客様の新たな価値を創出する取り組みにも力をいれていきたいと考えています」

 第1弾として、「サポート付きでお手軽なIoT」というコンセプトでのPoC(概念実証)のうち、サービス化のニーズが高かった「農業向けIoTパッケージ」の提供を1月から開始する。農業センサーやネットワークカメラなどのIoTデバイスと、データ可視化用のクラウド、それらの運用サポートをセットにしたもので「温度・湿度情報の見える化によりデータに基づく作物栽培を行ったり、遠隔から様子を確認することで農場管理の省力化などにつながるサービスです」と説明する。今年は、新たな価値を創出するサービスを地元企業とコラボすることで、地域経済の活性化や栃木ブランド力の向上にも貢献していく考えだ。

 時代に対応した変革に取り組む一方で、NTT東日本の「つなぐ、を、つよく。」という理念は、東日本大震災から7年を迎える今も決して変わることはない。「毎日当たり前に通信が『つながる』安心をお届けすること、災害時においても通信を迅速に確保すること、社会を支え生活を守る重要なインフラとしての役割は変わらず守り続けていきます」と力強く宣言する。