にこにこ、にやにや、へらへら…。笑いには多種多様な表現がある。時と場合によっては不謹慎とも映るが、笑顔には健康を改善させる確固たる力があるらしい▼がん患者に落語や漫才を定期的に鑑賞してもらうことで、痛みや認知機能が改善した-。大阪国際がんセンターが昨年、こんな調査結果を発表した。免疫機能が向上した可能性もあり、研究者は「笑いで元気になることを科学的に示すことができた」と胸を張る▼同様の効果を作り笑いでも、というのが健康体操の「笑いヨガ」である。栃木市の市民団体「蔵のまち笑いヨガくらぶ」が2年前から開催する教室には、県内外から毎回40人が訪れ、会場いっぱいに笑いの花を咲かせる▼講師の高岩初枝(たかいわはつえ)(65)さんによると、基本は「ハッハッハッ」と声を出し、腹筋を使って深く呼吸すること。一連の動作を繰り返すことにより、脳内は本物の笑いと同じような状態になるというから不思議である▼受講生の大半は60~70代の女性。男性の姿は数えるほどだ。高岩さんは「人前で笑うことに対する偏見が、女性より男性の方が強いのかも知れません。習慣化すれば気持ちも前向きになるのですが」と話す▼バランスのいい食事に、適度な運動と休養。健康づくりのためのこれらの習慣に、どんな形でもいい、笑いを加えてみては。