新会社について説明する大竹さん(中央)と稲垣さん(右端)、金さん

V-CONの社員が以前に手掛けた小田和正さんのライブ映像の一場面(同社提供)

新会社について説明する大竹さん(中央)と稲垣さん(右端)、金さん V-CONの社員が以前に手掛けた小田和正さんのライブ映像の一場面(同社提供)

 【足利】映画やドラマの撮影誘致などを通じて地域活性化に取り組む「映像のまち構想」を掲げる市は22日、市出身の男性が市内に映像制作会社「V-CON」を設立したと発表した。CGを駆使して音楽ライブやCMなどで使用する映像を制作。同業者の多くが東京都内に拠点を置く中、地方からさまざまな映像作品の発信に挑む。

 会社を設立したのは大竹真二(おおたけしんじ)さん(58)。フリーランスの演出家として活動した後、1995年に都内で映像の撮影や編集を行う会社「モイ」を立ち上げた。大竹さんは映像関連の会社が都内に集中することについて「放送局や代理店との関係上、都内でなければ仕事が受けにくい」と話す。

 一方「満員電車に苦しむなど、都内での生活には違和感もあった」と振り返る。東日本大震災で帰宅困難者を目の当たりにしたことを契機に地方での暮らしを検討。2016年に市内へUターンし、都内へと通勤する生活を続けていた。

 「V-CON」は大竹さんが「映像のまち構想」に共感し、地方に拠点を置くという可能性を試したいという思いから設立された。「モイ」内のCG関連部門を担ってきた稲垣克(いながきかつ)さん(51)と金智勲(キムジフン)さん(35)が賛同し、いずれも家族とともに市内へ移住。12月に有楽町のアパートに作業場を設けた。