在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍のロジャー・ターナー司令官は9日、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射に関し「最近目にしてきた中で、特に挑発的だ」と警戒感を示した。沖縄県うるま市のキャンプ・コートニーでの記者会見で述べた。

 中国による挑発的行動が「ここ数年、飛躍的に増加している。日本側と確実に情報共有している」と、自衛隊との連携をアピールした。

 基地負担軽減に向けた、日米合意に基づく在沖縄海兵隊の米領グアム移転については、日本周辺などへの部隊の移動に時間がかかるようになるとして、即応性に課題が生じる可能性に言及。「日米両国にとって大きな懸念」になっているとの見方を表明した。