津波警報や注意報が出た北海道では、8日の地震発生直後から住民らが避難所に集まり、厳しい冷え込みの中で不安な一夜を過ごした。「また地震が来るかも」。列車も運休が相次ぎ、出張や観光で来ていた人にも戸惑いが広がった。

 太平洋沿岸の日高町の町民センターには高齢者や小さい子どもがいる家族など200人以上が一時避難し、配られた毛布やストーブで暖をとった。町内は9日朝にマイナス7・8度を記録。同町の堀田幾子さん(74)は「(7月の)カムチャツカ半島沖地震もあったので、警報が出たらすぐに避難しようと思っていた。夜中の地震は暗くて怖い」と話した。