福岡市で開かれた、日中戦争中の南京事件について考える集会=7日午後

 日中戦争中の南京事件について考える集会が7日、福岡市東区の福岡県教育会館で開かれた。主催した「九州・沖縄平和教育研究所」(同市)の諫山真一事務局長は「加害の歴史を知らなければ、相手に信頼されない。歴史の真実を学び、子どもや周囲に伝えてほしい」と呼びかけた。

 元教員ら約50人が参加し、母親が事件の生存者という男性(70)の証言映像を上映。男性は「わが家の悲劇は、大虐殺で災難にあった無数の家庭の縮図に過ぎない」と訴えた。

 主催者によると、男性は今月来日し、熊本と長崎、福岡で講演する予定だったが、11月下旬に「来日できなくなった」と連絡があった。