訪問介護事業者の倒産件数が1~11月に85件となり、通年の過去最多を更新したことが7日、東京商工リサーチの調査で分かった。最多更新は3年連続。背景にヘルパーの人手不足や介護報酬引き下げ、物価高による経営圧迫がある。訪問介護事業は自宅などで暮らす要介護高齢者を支えるのに必要なサービスで、事業者が減れば、住み慣れた地域で安心して老後を過ごしたいというニーズに応えられなくなる恐れがある。
政府は人材確保や経営の下支えのため、補助金などによる事業者への支援を急ぐ方針だ。
負債額1千万円以上を対象に集計。通年の過去最多は2024年の81件だったが、今年11月時点で上回った。原因は「売り上げ不振」が71件で全体の83・5%を占めた。規模別では、従業員10人未満が74件。一方で10人以上が11件あり、中規模事業者にも倒産が広がりつつある。
都道府県別では、大阪が12件で最多。東京10件、北海道8件、神奈川、愛知の6件が続いた。
訪問介護事業者が受け取る「基本報酬」は減額されており、経営に影響が出ている。
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