北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の再稼働を容認する考えを鈴木直道知事が表明した先月の道議会で、知事に異議を唱えた共産党道議に議員席から「緊急銃猟だ」と、議員への発砲を連想させるやじがあったとして、共産党道議団は2日、再発防止を求める要請書を伊藤条一道議会議長に提出した。
やじを飛ばされた共産党の真下紀子道議は同日、札幌市内で記者会見し「私を野生鳥獣にたとえ、始末しろという意味にとれる。言論を封殺するためにそんな表現を使うのはショックだ」と述べた。
鈴木知事は先月28日の道議会で、3号機の再稼働に容認する考えを示した際に一部の表現を訂正。真下氏は異議を唱え、議会は一時中断した。真下氏によると、再開までの間に議員席から「緊急銃猟だ」という発言も含め複数のやじが飛んだ。発言した議員は特定できていないという。
緊急銃猟は、市街地に出没したヒグマなどに対して自治体判断での発砲を可能とする制度。
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