首都高速道路が、施設の維持管理費などを確保するため、高速料金の値上げや料金割引の縮小を検討していることが2日、分かった。物価高や人件費の上昇で運営コストが増大している状況を踏まえた。1キロ当たりの料金を2026年度中に10%程度引き上げる案もある。議論を慎重に進め、年末までに一定の結論を出す。負担増となる利用者の反発や、議論の曲折も予想される。
首都高の料金は距離に応じて加算される仕組みで、1キロ当たり29・52円の水準。55キロ以上走った場合は上限料金(普通車1950円)が適用されている。22年に上限料金を引き上げるなど部分的に改定してきたが、料金水準の抜本的な引き上げが実現すれば、同社が現行の料金制度に移行した16年以降初めて。他の高速道路各社の値上げ判断に影響する可能性もある。
同社は1日に開いた有識者検討会で、上限料金を撤廃する案や、首都高の利用回数に応じて課されるターミナルチャージ(150円)を引き上げる案も示した。
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