レバノンの首都ベイルートの爆発事故現場で祈りをささげるローマ教皇レオ14世=2日(ロイター=共同)

 【ベイルート共同】レバノン滞在中のローマ教皇レオ14世は2日、首都ベイルートの港で2020年に約200人が死亡した爆発事故の現場を訪れた。犠牲者に対して静かに祈りをささげ、経済危機や中東での紛争に苦しむレバノンの人たちに思いを寄せた。

 爆発事故は20年8月に発生。港で大量に保管されていた硝酸アンモニウムへの引火が原因とみられ、広範囲に被害が及んだ。19年ごろから深刻化していた経済危機をさらに悪化させたとされる。

 教皇は11月30日の演説で、アウン大統領ら政治指導者に対し、国民と結束して困難な時期を乗り越えるよう求めた。

 レオ14世は11月27日からトルコとレバノンを訪問している。