インド・アルナチャルプラデシュ州、中国

 【ニューデリー共同】国境問題を巡りインドと中国に対立再燃の恐れが出てきた。中国との係争地インド北東部アルナチャルプラデシュ州出身の女性が、航空機乗り継ぎに利用した上海の空港で「インドのパスポートは無効」として中国当局に足止めされたことがきっかけだ。

 インドメディアによると、女性は英国在住で、日本に向かうため21日に経由地の上海の空港に到着。乗り継ぎしようとした際、入管当局者がパスポートの出生地の欄に記載されたアルナチャルプラデシュ州はインドではないため無効だと告げた。

 女性はインドメディアに対し「空港で18時間拘束された」と説明。当局者から中国のパスポートを申請するよう要求されたとして「屈辱的で問題のある行動だった」と訴えた。現地インド領事館の支援を得て出発した。

 中国外務省の毛寧報道局長は25日、インドが違法に設置した同州を認めていないとした上で当局の手続きは適正だったと反論。インド外務省は、同州はインドの不可分の領土だとし「拘束問題を中国側に強く提起した」とする声明を発表した。