作業場に並ぶお内裏さまとおひなさまの人形=19日午前、佐野市植下町

 3月3日の桃の節句を前に、佐野市植下町の吉貞人形工房でひな人形作りが大詰めを迎えている。

 Web写真館に別カットの写真

 同工房では国の「現代の名工」に選ばれた吉田吉貞(よしだよしてい)さん(84)と社長の哲也てつや)さん(57)親子らが作業をしている。ひな人形作りは一つ一つが手作業で、わらを使った胴体に生地を何層も重ね、体の肉付きは綿で調節。服の色や生地の種類も多く、完成まで200以上の行程があるという。

 19日は哲也さんらがきらびやかな服を着せた人形に手や頭部を取り付け、丁寧に仕上げていった。哲也さんは「すべて手作業なので細かな作業の繰り返し。直接人形に触れて柔らかな質感を感じてもらいたい」と話していた。