宿泊施設に改修される予定の豪農屋敷

 【小山】農村の暮らしを体験する「農泊」を推進する市は18日までに、2019年度に下国府塚(しもこうつか)に江戸時代初期からある豪農屋敷を宿泊施設に改修する方針を固めた。市の有形文化財にも指定された古民家で、所有者が市に寄付する。全国に広まりつつある古民家ホテルをモデルに、国内外から観光客を呼び込みたい考えだ。新たに設ける地域協議会が運営主体となり、20年3月末までの開業を目指す。

 屋敷は江戸時代に代官も務めた岸家の住宅として受け継がれ、地元では代官屋敷とも呼ばれる。敷地は塀に囲まれ、木造平屋の母屋と離れ、通りに面した長屋門がある。16代目に当たる農業岸嘉彦(きしよしひこ)さん(65)が所有している。

 正確な築年数は不明だが、岸さんによると400~500年とみられる。母屋は一部改築され、床面積は約270平方メートル。広い土間の天井には、年月を重ねて黒いつやを放つ梁(はり)が組まれている。屋根はもともとかやぶきで、現在はトタン板で覆っている。