政府は介護職員の処遇改善のため、2026年度に臨時の報酬改定をする方針を固めた。月内に策定する経済対策に明記し、年末の予算編成で具体的な金額などを決める。複数の関係者が14日、明らかにした。改定が始まるまでの対応として、25年度補正予算案にも賃上げ支援策を盛り込む。
事業所がサービスの対価として受け取る介護報酬は、厚生労働省が原則3年に1度改定する。次回は27年度を予定しているが、賃上げに関しては26年度にも臨時で見直す。
厚労省によると、介護職員数は23年10月時点で約212万6千人(前年比約2万9千人減)で、00年度に介護保険制度が始まって以来初めて減少した。深刻な人手不足の背景には低賃金があり、24年の介護職員の賞与を含む月給は約30万3千円で、全産業平均との間に約8万円の差があった。
高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、介護職員の賃上げについて問われ「現場で働く幅広い職種の賃上げに確実につながるよう的確な対応を行う」と述べていた。
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