― 学生主体の学びを支える教育が高評価 ―

文部科学省が実施した「令和6年度全国学生調査(第4回試行)」の結果(2025年9月30日発表)で、金沢工業大学は「理学・工学、農学」分野の学部において、複数の質問項目で全国上位に入りました。

 

本調査は、学生目線で大学教育の実態を把握し、学修者本位の教育への転換を支援することを目的に、全国の大学2年生・4年生を対象に実施されたものです。

 

金沢工業大学は、問題発見から解決までをチームで学び実践する「プロジェクトデザイン教育」を教育の柱としており、その取り組みが高く評価されました。

 

主な評価項目と順位

● 予習・復習など授業時間外学習の指示

 工学部:3位 情報フロンティア学部:9位

● グループワークやディスカッションの機会

 情報フロンティア学部:2位 工学部:6位

● ティーチングアシスタントによる補助指導

 情報フロンティア学部:5位 工学部:16位

●他者と協働する力

 情報フロンティア学部:3位 工学部:14位

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511149103-O1-BAco4GcH
「プロジェクトデザイン」は実社会の問題発見・解決と同様のプロセスで進められ、学生は「問題の発見」から「解決策の検証」の過程を実際に体験していく

 

文部科学省「全国学生調査」より

「理学・工学、農学」分野で上位15%に入った質問項目と金沢工業大学の学部

 

Q5:予習・復習など授業時間外に行うべき学習が指示される。

3位 工学部  

9位 情報フロンティア学部

 

Q7:グループワークやディスカッションの機会がある。

2位 情報フロンティア学部

6位 工学部

     

Q8:質疑応答など、教員等との意見交換の機会がある。

23位 情報フロンティア学部

 

Q9:ティーチングアシスタントなどによる補助的な指導がある。

5位 情報フロンティア学部

16位 工学部

     

Q15:文献・資料を収集・分析する力

19位 情報フロンティア学部 

 

Q20:問題を見つけて解決方法を考える力

19位 情報フロンティア学部 

 

Q21:他者と協働する力

3位 情報フロンティア学部  

14位 工学部

 

Q22:幅広い知識、ものの見方

20位 情報フロンティア学部

 

Q26:教職員が熱心に教育に取り組んでいる。

17位 情報フロンティア学部

 

※出典 文部科学省「全国学生調査(第4回試行実施)」ポジティブリスト

https://www.mext.go.jp/content/20250930-koutou02-000001987_2.pdf

※全国学生調査における質問項目において肯定的な回答割が高かった大学の学部(「理学・工学、農学」分野で集計基準に合致した152学部)の上位15%以内を上位順に掲載。

 

【高評価を受けた金沢工業大学における取り組み例】

金沢工業大学では、各授業科目の目標、教育内容などを明示した学習支援計画書(シラバス)を公開し、教育内容のオープン化を行っています。そして授業内で定期的に自己点検や振り返りを行い、学習支援計画書に明記している「学生が達成すべき行動目標」について各自の達成度の確認を行っています。

シラバスでは、「学習教育目標とキーワードおよび授業の概要」や「授業で使用する教科書や参考書」、 「履修前に必要とされる知識や技能」、「学生の行動目標「何ができるようになるか」、「教育プログラムでの教育目標との関係」、「評価方法と評価割合」、「当該科目で期待される理想的な達成度レベルと標準的な達成度レベル」のほか、「各回の授業内容(レポートや学習課題、予習・復習の内容と目安となる学習時間)」も事前にオープンにし、学生自らが修学計画を立案、実行していきます。

 

学習支援計画書(シラバス)について(CAMPUS GUIDE2025より)

https://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_guide/2025/chapter_2/list_1/page_3.html