【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は12日、結核の2024年の感染者数が前年比1%減の1070万人だったとの推計を発表した。新型コロナウイルス感染拡大による医療機関の逼迫で21年以降増えたが、減少に転じた。死者は同3%減の123万人。結核撲滅に向けた目標からはまだ遠く、各国に協力を求めている。
結核は世界で死因のトップ10に入っており、WHOは死者数を25年までに15年比で75%減らすことを目指す。24年の123万人は15年比で29%減にとどまった。
WHOによると、感染者のうち大人の男性は54%、女性は35%。残る11%は子どもだった。感染者数が最も多い国はインドで全体の25%を占め、インドネシア、フィリピン、中国、パキスタンとアジアの国が続いた。日本は人口10万人当たり10人の感染者を下回り、発症率が最も低い区分に分類されている。
結核の予防や診断、治療に充てられた資金は24年に59億ドル(約9100億円)だった。WHOは27年までに年間220億ドルの資金調達を目標としている。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする


