【エルサレム共同】「まるで悪夢だった」。パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲から約2年間、ガザで人質として拘束されていたセゲブ・カルフォンさん(27)が12日までに、解放後にイスラエルメディアのインタビューに応じた。戦闘が続く中、光が届かない地下トンネルの中で暴力や空腹に苦しみ、何度も死を覚悟したと証言した。
カルフォンさんは2023年10月、ガザ境界近くで開かれた野外音楽フェスティバルで拉致された。当初、他の人質男性2人と共にハマス戦闘員の拠点を転々としていたという。
「人質は『人間の盾』だ」。イスラエル軍に命を狙われていたあるハマス指揮官は、カルフォンさんに告げた。その後、ガザの地下に張り巡らされているトンネルに移された。内部の悪臭は「次元が違った」と話す。
戦闘員は食事の際、トンネルの先からライトで合図を送ったが、取りに行くと数粒の種や、鍋の底にこびりついた残飯のみのことがあった。「食べ物はないから戻れ」と嫌がらせも受けた。「耐えられなかったのが飢えだ」という。
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