慶長八年八月日国廣林傳右衛門尉時行所持之(上)と、日州住信濃守國廣作(布袋国広)

日州住信濃守國廣作(布袋国広)

慶長八年八月日国廣林傳右衛門尉時行所持之

慶長八年八月日国廣林傳右衛門尉時行所持之(上)と、日州住信濃守國廣作(布袋国広) 日州住信濃守國廣作(布袋国広) 慶長八年八月日国廣林傳右衛門尉時行所持之

 【足利】国重要文化財の刀「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」を手掛け、足利学校に一時身を寄せた安土桃山時代の刀工堀川国広(ほりかわくにひろ)と弟子による刀11振を集めた刀剣展「堀川國廣(くにひろ)とその高弟」が2月4日~3月3日、通3丁目の足利商工会議所友愛会館で開かれる。国広は刀剣ブームでも注目を集めており、足利商業連合会などが実行委員会をつくり周辺の商店や飲食店でオリジナルの「刀剣カード」を配布して「刀剣のまち」を演出する。

 国広は日向国(現在の宮崎県)出身で各地を放浪しながら作刀し足利学校も訪れた。山姥切国広は1590年、足利領主長尾顕長(ながおあきなが)に作ったとされ、オンラインゲーム「刀剣乱舞」を通じて人気を集める。

 今回は山姥切国広の展示はないが、足利学校で鍛刀し市が所有する脇差し「日州住(にっしゅうじゅう)信濃守(しなののかみ)國廣作(くにひろさく)(布袋(ほてい)国広)」、刀「慶長八年八月日国廣林(けいちょうはちねんはちがつひくにひろはやし)傳右衛門尉(でんえもんのじょう)時行所持之(ときゆきしょじの)」=いずれも国の重要美術品=など国広作の5点と国安(くにやす)、国路(くにみち)ら弟子4人の6点が一堂に会する。

 一方、足利商業連合会と商議所はこれに合わせ、布袋国広の作刀時期や由来などのデータを記載したオリジナルの刀剣カード5千枚を作製し、同連合会員の商店や飲食店などで無料配布する。基本は黒地に布袋国広の写真がデザインされているが、金地のレアカードを若干枚用意する。飲食店の一部ではコラボメニューも提供する。

 山姥切国広は2017年に市立美術館で展示すると全国から約3万8千人が来場。その後も市を再訪するファンもおり、連合会は市に再展示を要望するなどしている。西田孝志(にしだたかし)会長は「刀剣カードは日本初だと思う。刀剣の流れを継続し、ぜひファンにも来てもらいたい」と話している。刀剣展は入場無料。