(株)東武宇都宮百貨店 代表取締役社長 佐瀬 敦氏

常に期待値超える満足を

 開店60周年を迎える2019年に向け、今年を「準備の年」と位置付ける。「さらにその先の10年を見据えながらお客様、地域、従業員に対し何ができるのかを、いま一度立ち止まって考える機会にしたいですね」と展望する。

 今年は大型観光企画「栃木デスティネーションキャンペーン」などもあり、東武グループは日光・鬼怒川地区の観光活力創出に力を注いでいる。2年後に控える東京五輪やインバウンドなども含め、絶好のビジネスチャンスと捉えることもできるが、一方で「栃木県における東武グループとしての存在意義を確立しようとしている」という見方もできる。「私たちも東武グループの一員として、東武宇都宮百貨店のブランディングをどう強化していくべきかを考えなければいけません」

 ブランディングの柱となるのは、「百貨店に磨きをかける」「百貨店に新しい魅力を持たせる」という二つの理念だ。それは百貨店に対して持つイメージの半歩先を読み、さまざまなシーンで利用できる百貨店になるよう、常に進化していくことを意味する。「そのためには“お客様の豊かで安心・安全な生活をサポートする”という百貨店としての役割を徹底することが大切です」と力を込める。

 昨年から開始したSNSを使った情報発信も非常に好評だ。今後も30代、40代の顧客増加を一つのテーマに掲げ、「魅力的な商品をそろえ、その情報をしっかりと届けることで『見に行ってみようか』と、モノをコトに変えていくことに取り組んでいきたい」と話す。

 昨年11月には、1階の菓子売り場をリニューアルし、新しいショップを加えた和洋菓子「スイーツテラス」がオープンした。今年は地下食品売り場のリニューアルも予定している。「常に変化し続け、そのたびに小さな喜びや感動、期待値を超える満足をご提供できる百貨店でありたいですね」