政府観光局は17日、8月に日本を訪れた外国人客は前年同月比16・9%増の推計342万8千人だったと発表した。円安や夏休みシーズンで旅行需要が高まり、8月としては過去最多だった。日本で7月に大災害が起きるという「うわさ」で減少していた韓国は増加に転じ、香港も減少率が縮小した。

 2025年1~8月の累計は2838万3600人。前年同期の2400万8405人と比べると18・2%伸びた。観光庁の村田茂樹長官は記者会見で「力強い成長軌道に乗っている」と強調した。

 訪日客数を主な国・地域別で見ると、中国が前年同月比36・5%増の101万8600人で最も多かった。100万人を超えるのは19年8月以来。次いで韓国66万900人、台湾62万700人だった。台湾やスペインは単月で過去最多を記録した。

 うわさが交流サイト(SNS)などで広がり、5月以降マイナスが続いていた香港は8・3%減の22万6100人だった。7月の36・9%減から持ち直し、韓国も回復した。