「縁」は、どこに転がっているか分からない。

 昨年末、あるニュースに目が止まった。「岩下の新生姜(しょうが)」で知られる岩下食品(栃木市)が、プロ野球千葉ロッテの球団スポンサーになり、入団4年目の岩下大輝(いわしただいき)投手(22)に新生姜1年分を贈ったという。

 ファンが会員制交流サイト(SNS)上で岩下投手を「新生姜」と呼んでいることを知った岩下和了(いわしたかずのり)社長(52)が同姓の縁で支援を決めた。「たくさんの人が笑顔になるご縁を大切にしたい」。ひらめきのような決断に思えたが、楽しげに語る岩下社長の一言一言は説得力に満ちていた。

 企業だけでなく、私たちもさまざまな形でスポーツを支えている。チケットを買って試合を見に行くこと、ボランティアとして働くこと、SNSでつぶやくこと-。興味を持つことは支援にもつながる。

 東京五輪・パラリンピック開催まで約1年半。記事を通して、一人でも多くの人にスポーツとの縁を感じてもらえたらうれしい。