きょう7日は、五節句のうち最初の「人日の節句」。七草がゆを食べて、一年の無病息災と豊作を願う。県立博物館学芸員の篠崎茂雄(しのざきしげお)さんによれば、「その季節にある命を取り入れて邪気を払う古くからの風習」だという▼セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。物流が未発達だった時代はそろえるのが難しかった春の七草。このため山形県の「納豆汁」のように、古くから全く異なる料理を食べるところもある▼日光市の三依地区では、おかゆではなく柔らかめに炊いたご飯に七草を入れて食べるという。ただ冬は雪深い地域であり、今も代用品が使われる▼同市中三依、飲食店経営阿部喜好(あべきよし)さん(82)方では、七草から手に入る4~5種類を入れ、残りは季節の葉物を合わせて7種類にする。白菜やネギ、ニンジンの葉などを使うという▼「小さい頃から変わらず食べている。最近の若い人は作らないようだけどね」。子どもたちには、重箱に詰めて配るそうだ。地域に根付く季節の伝統である。伝え続けてほしいものだ▼七草から8日後の15日は、「あずきがゆ」がごちそうの小正月。別名を「女正月」という。年末年始の家事や年賀あいさつに忙しかった女性に休んでもらう風習だ。心当たりのあるご主人、家庭サービスに励んでみてはいかがだろう。