開設1年、高齢者の「居場所」好評 大田原の「あべさんち」 希望相次ぎ開業日拡大 

 大田原市佐久山地区に暮らす高齢者の居場所や生きがいづくりなどを目的に、NPO法人あすなろ友の会(阿部雅章(あべまさあき)理事長)が運営する共生型居場所「あべさんち」が昨年4月2日の開設から1年が経過。地区内外の高齢者に限らず、病気を抱える人、引きこもりなど当初の想定を超える幅広い層から利用の希望が相次いでいる。こうした声を踏まえ、今月から開業日をこれまでの週3日から5日に増やした。介護保険枠外の独自事業で、地域の協力も求められている。

 月、水、金曜の開業日には、車の送迎サービスを活用し地区内外から10人前後が集まる。朝の体操に始まり、カラオケや介護予防講習など日によってさまざまなイベントや利用者同士の交流を楽しんでいる。今月から火、木曜を加え週5日になった。

 同所では支援する側と、される側の線引きが曖昧だ。利用者が農産物を差し入れたり手伝いを買って出たり、いつの間にかボランティアになっていることも。

 引きこもりがちだったという同市紫塚4丁目、藤田恵美子(ふじたえみこ)さん(68)は「ここに来るようになってから生活が充実した。みんなで話をする時が一番楽しい」と笑顔を見せていた。

 介護保険枠外の独自事業で、利用料は1日500円と低額。資金繰りは決して楽ではない。有志の運転手や国際医療福祉大のボランティアサークルなど、地域の協力も欠かせない。