【那須雪崩】栃木県教育長「県に全面的賠償責任」  遺族と事故後初めて面会、謝罪

 那須町で昨年3月、登山講習会中だった大田原高の生徒と教員計8人が死亡した雪崩事故で、宇田貞夫(うださだお)県教育長が31日、大田原市紫塚3丁目の同校で遺族らと面会し謝罪した。損害賠償についても触れ、生徒7人の遺族に対し「県に全面的に賠償責任がある」との認識を示した。今後も話し合いの場を設けていく考えという。事故後、宇田教育長と遺族らが直接話し合うのは今回が初めて。

 宇田教育長や遺族によると、面会には県教委側11人と、遺族や被害者の保護者10人が出席。約3時間続いた話し合いの冒頭、宇田教育長が今回のような機会を持つまでに事故から1年以上たってしまったことに対し「おわびのしようもなく、申し訳なく思っている」と話した。

 県教委は、賠償や責任の認識を明らかにし「時間を掛けて丁寧に説明していきたい」と説明。宇田教育長は賠償の内容について今後、遺族それぞれと具体的な話を進めていきたいとの方針を示したという。また8人の遺族宅を訪れ、話を聞く考えも述べた。

 事故があった講習会で主導的な立場だった3教諭を停職とした懲戒処分などについても、県教委は遺族らに説明した。処分に関しては見解を示すよう遺族が事前に要望し、31日までの回答を求めていた。

 県教委の説明に対し、遺族らからは「もっと早く謝罪できなかったのか」「賠償責任の中身がよく分からない」「(3教諭の)処分が軽い」などの指摘があったという。