公示地価、宇都宮・小山の住宅地が26年ぶり上昇

 国土交通省は27日、2018年1月1日時点の公示地価を発表した。県内の1平方メートル当たりの平均地価は、宇都宮市と小山市の住宅地が26年ぶりに上昇へ転じた。県全体で見ると26年連続の下落となったが、下落幅は6年連続で縮小した。商業地は前年の宇都宮市に続き、小山市でも26年ぶりにプラスへ転じた。

 県内は住宅地、商業地、工業地の全466地点で調査した。このうち上昇は前年比31%増の71地点、横ばいは38%増の73地点、下落は4%減の322地点だった。全用途の平均地価は変動率マイナス0・7%の4万1800円となった。

 住宅地は同マイナス0・8%の3万5100円で、下落幅は0・2ポイント縮小した。宇都宮は5万9400円、小山は3万8200円で両市とも前年の横ばいから0・2%プラスに転じた。商業地は7万400円でマイナス0・6%。宇都宮市は2年連続で上昇し12万4100円、小山市はプラス0・1%の6万2800円。工業地はマイナス0・2%の2万1100円だった。

 上昇率トップは全て宇都宮市で、住宅地が元今泉2丁目と中今泉3丁目のともに3・8%。商業地は鶴田2丁目の2・1%。最高価格地点は住宅地が同市東宿郷5丁目の12万4千円、商業地は同市池上町の31万7千円だった。

 地価公示県代表幹事の茂垣雅徳(もがきまさのり)不動産鑑定士は「住宅地は土地区画整備が進んでいる地点で上昇し、宇都宮市は国道4号以東の泉が丘や越戸、小山市は国道50号南の東城南、西城南エリアで上がっており、改善傾向は前年より広域化している」と分析する。

 観光地では、世界遺産「日光の社寺」周辺で、にぎわいの回復を背景に日光市松原町でプラスに転じるなど上昇または下げ止まりとなる地点もあった。

 宇都宮市などが進める次世代型路面電車(LRT)の予定沿線について茂垣氏は「開通すれば停車場を中心に(地価に)影響がある。今は値上がりと利便性への期待感はあるだろう」との見解を示した。