「同性婚が認められている国をしっかり見てきたい」と話すミサトさん(右)とマユさん=2018年11月、宇都宮大

 日本でも同性婚への理解を広めたいと、同性カップルの宇都宮大国際学部3年のマユさん(22)=仮名=と同ミサトさん(21)=同=は今年3月、同性婚を認めている英国やフランスなど26カ国・地域を巡る半年間の旅に出発する。現地で結婚式を模した写真などを撮影し、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿する予定。「私たちだからこその視点があると思う。しっかり見て、発信したい」と口をそろえる。

 2人は大学1年で出会い、2017年12月に交際を始めた。マユさんは性別にとらわれず相手を好きになる「パンセクシュアル(全性愛者)」と自認。ミサトさんは自身を「レズビアン(同性愛者)」と考えているが、性自認は女性とも男性とも言い切れないという。

 18年3月、ミサトさんからプロポーズ。「『結婚してください』でもよかったけど、日本では結婚できないから『一緒に生きていきましょう』と言いました」

 今回の旅は「国内で同性婚を認めてもらうために自分たちができることは何か」と考え企画した。プロジェクト名は「26回結婚式」。訪問先ではミサトさんがスーツ、マユさんがウエディングドレスを身に着けて記念撮影し、インスタグラムで発信する。「性的少数者への偏見はあるか」といったインタビュー取材も行い、ブログを更新していく。

 2人は先月、都内で開かれた「セクシュアリティー」がテーマのイベントに出席し、「26回結婚式」について報告した。ミサトさんは「『LGBT(性的少数者)』という言葉は知っていても、詳しく分からないという人もいる。私たちのウエディングフォトを通していろいろな気付きを増やしていきたい」と話した。

 イベントには、同性愛者であることを公表している日本文学研究者ロバート・キャンベルさんも出席。2人に向けて「26の国や地域で何を得てきたか伝えてほしい」とエールを送った。2人は旅の資金の一部をクラウドファンディングサイト「ファーボ」で募っている。