旧日光市役所を公園化へ 2021年オープン目指し補修、内部は使用せず

 【日光】日光地区の行政センター新庁舎完成に伴い、築約100年を誇る中鉢石(はついし)町の旧庁舎(旧日光市役所)について、市は25日までに、建物の外観を補修するなどして保存し、公園として整備することを決めた。新年度から整備に取りかかり、2021年にオープンしたい考え。ただ、耐震基準を満たしていないことなどから、内部の使用、公開は当面見送る方針だ。

 旧庁舎は1919年、外国人向けホテルとして建築。進駐軍の社交場として使われた後、旧日光町へ寄付され52年に行政庁舎となった。和洋折衷の木造4階建てで、城のような外観が特徴。国登録有形文化財と近代化産業遺産でもある。

 5年前に旧庁舎の保存活用が決まった後、市民は大規模改修をして公共利用を望む意見を市に提出。民間企業からはホテル転用の引き合いもあった。しかし、耐震工事などに多額の費用が必要で、土砂災害警戒区域に位置するため、いずれも断念された。

 こうしたことから市は、建物の内部利用を保留して公園とすることに決定した。