初戦突破、18年ぶり校歌に感慨 国学栃木・柄目監督

 18年ぶりに聖地で聞く勝利の校歌は格別だった。甲子園で23日行われた選抜高校野球大会1回戦で、英明高(香川)を下した国学栃木高。2000年の第72回大会で「1番・中堅手」として出場した柄目直人(つかのめなおと)監督(35)は「選手のときとは全く違う気分。学校全体で喜べたことが本当にうれしい」と感慨に浸った。

 18年前も初戦は大会初日。開会式直後に優勝候補の育英高(兵庫)と対戦した国学栃木高は、初回に柄目監督の一塁線へのセーフティーバントから3点を奪い10−6で勝利。勢いに乗って県勢12年ぶりの4強にまで駒を進めた。

 監督として臨む初めての甲子園。最も心を砕いたのは選手に普段通りのプレーをさせることだった。19日の甲子園練習では各校が打撃、守備、走塁と細かくチェックする中、「特別なことをしても仕方ない」と、あえて感触を確かめる程度に抑えさせた。シート打撃ではベンチ外の選手も打席に立たせた。

 試合中の采配も普段通りに徹した。英明高の香川智彦(かがわともひこ)監督(60)は大胆な守備シフトを敷く策士として知られていたが、選手には「相手が何をしてきても動じるな」と指示。三回までに奪った3点で犠打や盗塁はゼロ。昨秋の関東大会までと同様、正攻法で接戦をものにした。