参院選栃木選挙区は、定数減により1人区となって5回目の選挙となる。直近3回はいずれも自民党公認候補が野党候補を退けており、今回も自民が勝つのか、野党が議席を奪還するのかが最大の焦点だ。2016年の前回参院選で初めて実現した野党統一候補が今回も誕生するかも注目される。

 これまでに立候補を表明しているのは、自民現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦、立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)、共産党新人の小池一徳(こいけかずのり)氏(57)の3人。

 自民は昨年7月に高橋氏を公認し、着々と選挙態勢を整えている。高橋氏は6年前の前回、高根沢町長を辞めて自民公認で立候補し、民主党現職やみんなの党新人候補を大差で破って初当選した。

 任期中、党参院国対副委員長や国土交通政務官を務めて実績を積み、「地方を守るために、国会議員を続けさせてもらいたい」と再選に意欲を見せる。

 加藤氏は立民県連が実施した公募に名乗りを上げた。昨年10月に県連公認候補予定者となり、12月に党本部で正式な公認候補に決まった。北海道函館市出身で、衆院議員秘書を長く務めた。連合栃木が加藤氏を推薦したほか、国民民主党県連も支援することを決めた。

 宇都宮市出身の小池氏は、07年から国政選挙に立候補し今回が7回目、参院選は5度目の挑戦。安倍政権下での憲法改悪反対や防衛費削減、原発ゼロなどを訴える。16年参院選では野党候補の統一のため、選挙区での立候補を取りやめ比例代表に回った。

 共産県委員会は今回の参院選でも野党共闘の実現を主張している。ある立民県連関係者は「共産が再び立候補を取り下げ、加藤氏に一本化できれば」ともくろむ。

 仮に野党統一候補が実現しても、16年参院選は自民現職に17万票の大差をつけられており、保守の分厚い壁を打ち破るのは容易ではない。