大谷焼を製作する谷口直之さん(写真左)と勇三さん。右の陶器は谷口さんが製作した「大谷焼」

大谷焼を製作する谷口直之さん(写真左)と勇三さん

谷口さんが製作した「大谷焼」

大谷焼を製作する谷口直之さん(写真左)と勇三さん。右の陶器は谷口さんが製作した「大谷焼」 大谷焼を製作する谷口直之さん(写真左)と勇三さん 谷口さんが製作した「大谷焼」

 宇都宮市大谷地域の地元陶芸家と同市が協力し、地域の特産品として、大谷石の粉が原料の釉薬(ゆうやく)を塗った陶磁器「大谷焼(おおややき)」の商品開発に取り組んでいることが、31日までに分かった。2018年11月に商標登録を申請しており、19年のゴールデンウイークごろまでの商品化を目指している。市が観光振興を図る同地域は、土産品が少ないことを課題の一つとしており、大きな活力になることが期待される。

 開発に取り組んでいるのは、大谷石の粉を原料にした釉薬と、その釉薬を使用した「大谷焼」の2本柱。

 開発の中心に立つ同市大谷町のアトリエ「陶遊舎(とうゆうしゃ)」の陶芸家谷口勇三(たにぐちゆうぞう)さん(68)、直之(なおゆき)さん(40)親子は、身近にある大谷石の粉やかけらに着目した。大谷石を3割ほど含む釉薬を作品に活用して「大谷焼」を製作。「大谷に住む作家が大谷を発信する」と意気込んでいる。

 市が実施した化学組成の検査によると、大谷石の釉薬は高熱で溶けやすい性質を持ち、さまざまな形に活用しやすいという。

 「大谷焼」は「大谷石を含む釉薬を塗布して焼成した陶磁器」などとうたい、11月に商標登録を申請した。登録の可否は19年5月ごろに通知される見込みという。

 大谷地域にはこれまで、日用品として使える土産品が少なかった。谷口さん親子は大谷焼について「持てば冷たく、重量があり、大谷の歴史と時間性を感じることができる。デザインやコンセプトも含めて手を抜かず発信したい」などと話し、市大谷振興室は「なりわいとして大谷石産業をPRする『観光地・大谷』の土産の目玉となる」としている。