【鹿沼】自殺対策支援事業「こころといのちの講演会」が18日、市民情報センターで開かれた。若者を中心とした自殺対策に取り組むNPO法人「OVA(オーヴァ)」の伊藤次郎(いとうじろう)代表が「子ども・若者の『声なき声』に支援を届ける」をテーマに講演し、自殺に至る心理を解説、支援者としての心構えなどを話した。
市と市自殺対策連絡協議会が主催し、市民や行政、学校関係者ら約80人が来場した。同法人は、インターネットで「死にたい」などの自殺関連語を検索した人に対して、相談を受ける広告を表示して連絡を取り、必要な支援につなげる活動を行っている。
伊藤代表は、会員制交流サイト(SNS)などに「死にたい」と書き込むのは吐き出すことで気持ちを楽にし、また助けを求める行為であり、生きるために書き込んでいると解説。「死にたいと生きたいの間で揺れ動く、不安定な状態を理解することが重要」と話した。