大谷活性化 さらに推進

 

 歴史や伝承、有形・無形文化財を観光振興や地域活性化に役立てる文化庁の2018年度「日本遺産」に宇都宮市の「大谷石文化」が認定された。地域の歴史や文化を分かりやすく表現したストーリーを認定するもので、宇都宮市が申請したストーリーのタイトルは「地下迷宮の秘密を探る旅~大谷石文化が息づくまち宇都宮~」。大谷地域の奇岩群や地下採掘場、松が峰教会など採掘から加工、利用までの文化を街全体で体感できる点や周辺拠点の整備、ガイド育成などの取り組みが評価された。

 地下約30メートルの大谷石採掘場跡地を整備した広さ2万平方メートルの館内は暗闇と光が織りなす幻想的な空間で、大谷石文化を象徴するスポットだ。今回の認定について「大谷石の採掘方法や採掘場跡を公開する施設として大変光栄で身が引き締まる思いです。これからも来館してくださった方に感動してもらえる施設を目指します」と話した。

 東日本大震災の影響で休館していた資料館を13年に再生させた。最近はインバウンド効果もあり、欧米など外国人の観光客も増えているという。

 「日本遺産認定なども影響し、お客さんは確実に増えています。さらにうれしいことに最近は大谷に若い世代が戻ってきています。資料館近くでパン店が開店したほか、ここ1、2年で若者向けのお店が10軒近く増えました」

 大谷石そのものの販売も好調という。東京五輪・パラリンピックで使用される新国立競技場に大谷石が使われるなど需要は増えているという。20年度には「大谷スマートインターチェンジ(IC)」も開通、さらに大谷に人が集まるとみる。

 明るい話題が多かった18年だったが、19年はさらなる大谷再生のプランもある。「森林公園から多気山まで含めた大谷全体の周遊コースなどもつくる構想があります。大谷の活性化をさらに進めます」と語った。