未来に向けて今を見直す

 

 「美を通して、勇気と可能性をつくる」をビジョンに、美容室、理容室をはじめ、カラー専門店、まつエクサロン、フォトスタジオ、カフェを運営。今年3月には、ベトナム・ダナンにサロンをオープンする。「日本の美容師のレベルは世界一です。常々、世界中の人たちに日本の技術を教えることも、我々美容師の仕事だと思っていました」とその背景を説明する。加えて、「キャリアパスの側面もある」と明かす。「若いスタッフは、海外で経験を積むことで急激に成長します。人材育成の手段として海外店を利用するという意味もありました」

 国内では44万人が美容師の国家資格を有し、全国に22万軒の美容室が存在する。その数は信号機よりも多いと言われるが、うち8割が個人で営むサロンだ。美容師、理容師の人材確保は厳しさが増し、美容学校は全国的に定員割れとなっている。

 「美容学校に2年間通い、国家資格を取得しても、技術者としてお客様の前に立つまでにはさらに2年から5年を要します」。当然、その間は高い給料は払えず、“美容師イコール大変な仕事”というイメージを持たれてしまうのも否めない。「国家資格を取っても即戦力にはならないという今の仕組みを変えない限り、美容師の未来はない」と危機感を抱く。同時に、「当社も一企業として変わっていくことに取り組まなければ」と、環境改善、事業改善に積極的に取り組んでいる。「サロンの営業時間から施術の工程など、基本的なことから見直していきたいと思っています」

 昨年は創業55周年を迎え、責任感と創造性をテーマにさまざまなことを見直した。「ここから、さらに先に進むには目線を変えなければ生き残れません。今年は、創造性と習慣化をテーマに掲げ、新しいことを考え、それを着実にできるように習慣化することで結果を出してきたい。そうしてお客様や地域社会に必要とされるサロン、企業を目指します」