新元号と共に変化元年

 

 宇都宮市の中心市街地活性化のけん引役ともいえる二荒町の「宇都宮屋台横丁」が2018年、開業15周年を迎えた。報告会の中で、17年度の利用者数が過去最多の19万人を記録、店主の若返り、若年層の来店者が増えていると発表した。「宇都宮の中心部に活気が戻ってきた」との声も聞こえ、宇都宮屋台横丁はますます存在感を高めている。

 「確実にまちなかに動きが出てきていますね。若い世代が同時多発的に飲食店を出店していることからも勢いを感じます。宇都宮屋台横丁のメンバーも屋台を卒業し、中心部の空き店舗へ出店していますし、盛り上がってきていると思います」

 村上は一昨年、創業140周年を迎え、次の節目である150周年に向け、さまざまな戦略を練っている。1877(明治10)年、肥料商としてスタートし、石炭・石油販売業に成長。温浴施設「宝木之湯」「宇都宮の湯」への業種転換を経験し、宇都宮屋台横丁の開業へと繋(つな)げた。1998年から2000年にかけて相次いで開業した同施設も20年近い年月が経過し、市民の憩いの場として定着している。「開業から20年近い年月の間、趣味の多様化などで顧客の利用方法にも変化がみられます。利用機会がスポーツクラブなどと重なり健康志向の需要も生まれています」と分析。

 屋台とお風呂は「日本の伝統的大衆文化」という共通項があるという。「かつての日本人は屋台や銭湯でご近所付き合いや親交を深める文化がありました。こうした大衆文化は一見泥臭く見えますが、情報技術が進歩している中、大切な役割を果たしてきました」

 「第四次産業革命が叫ばれる中でビッグデータやAI(人工知能)の活用だけでなく、インフラを含む社会基盤の再整備や個人の価値観までもが大きく変化していく時代へいよいよ入っていきます。19年は認識あらたにその準備を始める年になるでしょう」